熊本県・山都町。阿蘇の自然に囲まれたこの町に、BLANCOはあります。
地域の食材を使い、原料調達から製造、出荷までのすべてを自分たちの手で行っています。
大切にしているのは、素材に向き合い、つくり手の顔が見えること。
そして、毎日の暮らしの中にある小さな幸せに気づき、すくいあげること。
地域や人と関わりながら、身近な豊かさをアイスクリームに込めています。
BLANCOについて
私たちが大切にしていること
Local
地域の食材を使うこと
阿蘇の自然が育んだミルクや、地域の農家さんが育てる野菜や果物、自家栽培のハーブや蜂蜜など、その土地ならではの素材を使っています。
Harvest
素材を余すことなく生かすこと
規格外で出荷が難しい野菜や、完熟した果物も、美味しい素材として選び、ひとつひとつの恵みを大切にアイスクリームへ生かしています。
Natural
砂糖や添加物に頼らないこと
砂糖をできるだけ抑え、保存料・香料・増粘剤・安定剤を使わず、素材そのものが持つ味わいを大切にしています。
Fresh
できたての美味しさを届けること
素材が育つ場所の近くでつくる強みを生かし、大量生産はせず、製造工程を工夫しながら、作りたての状態でできるだけ早く届けています。
Kindness
誰もが楽しめること
子どもから高齢者まで、世代や背景に関わらず安心して楽しめる、体にも心にもやさしいアイスクリームを目指しています。
私たちがこの方法を選ぶ理由
BLANCOでは、素材そのものが持つ味わいを、できるだけ自然なかたちで届けたいと考えています。
そのため、砂糖の量をできるだけ抑え、添加物を使わない方法を選びました。
この方法は、手間や時間がかかり、溶けやすいという難しさもあります。
それでも、素材を大切にしながら、食べる人にもやさしいアイスクリームを届けたいと考えています。
少し遠回りでも、やさしい選択を続けていくこと。それがBLANCOのものづくりです。
製造工程でのこだわりと工夫
なめらかな口どけを生む手作業
出来上がったアイスクリームは、熟練のスタッフがひとつひとつ手作業で素早くカップに詰めています。なめらかな口どけを保つため、できたてのアイスクリームは混ぜたり押しつぶしたりせず、できるだけ触れないよう、やさしく仕上げています。
できたてを閉じ込める急速冷凍
カップに詰めたアイスクリームは、すぐに−30℃のショックフリーザーで急速冷凍します。急速に冷やすことで、アイスクリームが溶けて再凍結した際に氷の結晶が大きくなるのを防ぎ、なめらかな口どけと、できたての美味しさを保っています。
新鮮さを守る在庫管理
出来上がったアイスクリームは、フレッシュな状態でお届けできるよう、約1週間以内を目安に在庫を管理しています。**あえてストック用の冷凍庫を小さくし、先入れ先出しを徹底することで、できたてに近い状態のアイスクリームをお届けしています。
美味しさを保つ発送方法
発送作業は、少量ずつ素早く行っています。断熱材入りの梱包箱と、−18℃を長時間維持できるフローズンシートを使用しています。梱包後は工房から車で約1分の配送業者の営業所へ持ち込み、できるだけ早く発送することで、できたてに近い美味しさをお届けできるよう心がけています。
フレーバー開発について
BLANCOのフレーバーは、素材との出会いと、人との対話から生まれています。
阿蘇のミルクや地域の野菜や果物、自分たちで育てるハーブや蜂蜜、ときには山都町で農業を学ぶ高校生が育てたスイカなど、その土地で出会った素材を取り入れながら、ひとつひとつレシピを考えています。
開発には、料理家や生産者だけでなく、子どもやお年寄りなど、身近な人たちにも意見を聞きます。
「また食べたい」と自然に思えること。誰かの顔が浮かぶような味であること。
そんな素材や人との出会いを重ねながら、BLANCOのフレーバーは生まれています。
BLANCOの意味とデザイン
BLANCOは、スペイン語で「白」を意味します。
雄大な阿蘇で育ったミルクの白に、山都町の野菜や果物が色を重ねていく。
多彩な要素が合わさり、様々な表情を生み出していくことから、この名前をつけました。
製造は山都町で行い、デザインやレシピ開発では、国内外のアーティストや料理家と協働しています。
異なる感性や視点が交わることで、新しい表現や体験が生まれていくことを大切にしています。
BLANCOという名前には、まだ何色にもなれる余白と、それを人や土地の力で彩っていくという意思が込められています。
Message
私がBLANCOをはじめたきっかけは、地元である山都町への思いからでした。
ある日、山都町の人口の推移を目にし、この大好きな町が当たり前に続いていくわけではないことを知りました。自分にできることは何だろう。これまでの経験を活かしながら、地域に貢献できる方法はないだろうかと考えました。
その頃、東京でカフェに勤めていた兄が、海外のアイスクリームショップで見た光景を話してくれました。そこには、アイスクリームをきっかけに人が集まり、会話が生まれ、街が活気づいている風景がありました。「アイスクリームにはまだ見えない力があるのかもしれない」。兄と語り合う中で、その可能性に強く惹かれていきました。
山都町には、四季折々の野菜や果物など、豊かな食材があります。その魅力を生かせることも、アイスクリームという形を選んだ理由のひとつでした。工房と畑の距離が近いからこそ、流通のために少し早めに収穫されることの多い果物も、樹の上でしっかりと熟したタイミングで使うことができます。規格外で出荷が難しい野菜も、アイスクリームなら美味しい素材として生かせる。そんなふうに、地域と向き合いながら、ここならではのものづくりがしたいと思いました。
私はもともと作業療法士として働いていました。その中で、アイスクリームが誰かの楽しみや支えになっている場面を何度も見てきました。ある末期のがん患者さんにとっては、余命わずかな中で、数少ない口にできる楽しみとして。またある発達障害の方にとっては、イベントでアイスクリームを一緒につくって振る舞ったことで、笑顔と感謝の言葉が生まれ、その方の夢が「アイスクリーム屋さん」になりました。
アイスクリームは、ただのデザートではなく、世代や背景に関わらず、人と人の距離をやさしく縮めてくれるものだと感じています。私は、そんな瞬間が日常の中に少しずつ増えていくことを願いながら、アイスクリームをつくり続けています。
BLANCOが考える未来
BLANCOは山都町にあるアイスクリームブランドです。
しかし、私たちがつくりたいのは、アイスクリームだけでなく、その先にある景色です。
地域に新しい価値を生み、人が集まり、誰もがものづくりや自然に関われる場所を増やしていく。
日常の中に、やさしい循環が生まれるような存在でありたいと考えています。
大きなことはできないかもしれませんが、目の前のことを大切にし、続けていくことに意味があると信じています。
BLANCOの存在が、地域と人が交わるきっかけとなり、日常をやさしく彩っていけること。
それが、私たちの願いです。